週末どこ行こう。

週末のおでかけ、温泉や食べ物について書いてます。

松本の個性的なカフェ2軒をはしごしてみた

10数年前、松本駅前にあった喫茶店「山小屋」と「道」。

ランチで使ったり、飲み会の後に寄ったり、日常の一部としてその二つの喫茶店に通っていました。大事、というより当たり前の存在。

駅前にコーヒーチェーン店が進出してきて、喫茶店よりも気軽に入れるお店が増えたころ、この二つの喫茶店は閉店してしまいました。

突然すぎて、びっくりして悲しくて、私の大事なお店だったと気付きました。

それからは、喫茶店やカフェを探している・・・という感じ。

茶店とカフェ、似ているようで違う。

私の中では昭和レトロを感じることができるお店が「喫茶店」、新しい取り組みをしているお店が「カフェ」という感じで思っています。

そして今回訪れたのは「栞日」と「BENCH」というカフェ。

「栞日(sioribi)」は一見カフェとは思えない外見、知らなければ通り過ぎてしまいそう。

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電気屋さん?

「高橋ラジオ商会」というお店の外観をほぼそのままに、内装のみを改装しています。

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1階には印刷機と雑貨

ここは本屋さんでありカフェ、1階にも本や雑貨などが置かれていますが2階がメインの空間になっています。

1階だけを覗いて帰ってしまったらもったいない、お店の良さは2階を見てみないとわかりません。

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たくさんの本に囲まれて

今回はランチをいただきました。

私は「アップルシナモントースト」、夫は「キーマカレー」。

アップルシナモンはまさに私の好きな味、バターと林檎の甘みに強すぎないシナモンの香りがとても良い。

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アップルシナモントースト

キーマカレーも味見させてもらいました、辛すぎない、お母さんが作るキーマカレーという感じのほっこりした味で半熟卵が良い感じ。

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キーマカレー

たくさんの本に囲まれてゆっくりできる、本好きにはたまらない空間だと思います。

さらに、この「栞日」はギャラリーもあったり、宿もやってたり、道を挟んで目の前の銭湯「菊の湯」を継承していたり・・・。

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ギャラリーと改装中の菊の湯

宿は1組限定で中長期滞在型という面白い宿、暮らすように泊まるというコンセプトだそうです。ちなみに、6泊7日2人で8万円、27泊28日2人で16万円。

銭湯は今の時代、経営がかなり厳しくなっているそうで、リノベーションで利用してもらえないかと菊の湯から栞日に相談があったそうなのですが、銭湯のある街の暮らしや景色を残したいとそのまま銭湯として継承していくことを決めたのだとか。

松本の街づくりということも考えてくれている、カフェという括りだけでは収まらない個性的で松本にとって大切なお店だと思います。

 

「BENCH」は松本市美術館のすぐ近く、ほっこりとした外観のカフェです。

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BENCH

ここはアンティーク家具や古雑貨の販売もしているカフェで、店内にあるものは値札が付いていれば販売されているもので、値札が付いていなくても交渉次第では販売してくれるそうです。

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あちこちに雑貨が

カフェの2階はカフェとしての利用以外に、レンタルスペースとしての利用もできるそうです。現在は不特定多数を集めるようなイベントは出来ないようですが、少人数での利用は相談できるそうです。

今回いただいたのは、私は松本の林檎の「タルト・タタン」、夫は「メドヴニーク」。

メドヴニークって初めて聞くケーキの名前ですが、チェコの伝統的なスィーツで「はちみつケーキ」と言われているものだそうです。

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メドヴニーク

これは松本市美術館で「みんなのミュシャ」という展示が行われていることでの限定品だそうです。

ミュシャチェコの画家なんですね。

はちみつとバタークリームとナッツの組み合わせ、甘さは控えめではちみつの香りがするおいしいケーキでした。

タルト・タタンも季節限定で松本産の紅玉が使われているとのこと、紅玉の甘酸っぱさが効いているおいしいタルト、生クリームにチョコで書かれた白鳥がとてもきれいです。

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タルト・タタン

家具もカフェの席として使いながら売っていて、可愛い雑貨もお店のインテリアとして生かされていながら売られているということに驚きました。

松本産の林檎を使用したり、美術館での展示に合わせたスイーツがあったりと期間限定のものが個性的で、次の企画展の時には何があるのか覗いてみたくなります。

松本の個性的なカフェを2軒はしごして、もっと他のカフェにも行ってお気に入りを見つけてみたくなりました。